川紀行(ブレンタ川-バッサーノ・デル・グラッパ)

今回はイタリアのブレンタ川を紹介します.
null
初めて耳にする川の名前という方が多いかと思います.
かくいう私も聞いたことの無い川であり、まちでした.
きっかけは、確か出張帰りに読んだ機内誌だったと思います.
パラパラとめくっていると川に架かる古めかしそうな橋の風景が載っていたので、記事を読んでみると、

橋の名前は、ポンテ・ベッキオとある.
null
むむっ?.ポンテ・ベッキオといえばいわずと知れた、フィレンツェのアルノ川に架かる著名な橋(以前、この川紀行でも紹介しました).
なんと、同じな名前の橋がこのまちにもあるのか.言われてみればそれ程不思議なことではなく、ポンテ・ベッキオというのは「古い橋」という意味のイタリ語なんだから、他のまちにあってもおかしくない.
しかし、この橋はなかなか素敵な木橋で、しかもまちの名前が、バッサーノ・デル・グラッパときている.まちの名前は知らなかったが、グラッパなら知っている.ブドウの搾りかすを蒸留して造るイタリアの酒である.
さらに記事を読み進むと、なんと、グラッパを飲ませる昔からのバールが橋の袂にあるという.ここまでくれば「一度見ておきたい」とあいなったわけです.
訪れてみると、期待通りのまち.
バッサーノ・デル・グラッパ(=グラッパ山のふもとの意)の名のとおり、グラッパ山を望むブレンタ川の風景は、いかにもあの山から流れ来ているんだなと感じさせる素晴らしい風景(井上靖が、確か白山を望む犀川の風景のことを書いていて、雪をいただく白山を見ていると、目の前を流れている犀川の水に、あの山から流れ出てきた雪解け水の冷たさまでが感じられる・・・・.とか何とか、まさにそんな感じです).
null null
null null
null null
橋の下流には、これまた興味深い形状の堰があったりします. 
null null
ポンテ・ベッキオは屋根付きの木橋です.三々五々地元の人達が集まり、世間話に興じています.もちろん、グラッパのグラスを片手の人も.まさに地域のコミュニティの中の橋.
null null
もちろん、橋の袂のバールでグラッパを楽しむことも忘れませんでした.


01 Jun, 2012 | 1ten



Share

« Prev item - Next Item »
---------------------------------------------

Comments


No comments yet. You can be the first!



Leave comment

このアイテムは閲覧専用です。コメントの投稿、投票はできません。