東田端 鉄道八景
当社はJR山手線の田端駅から徒歩10分くらいのところにあります。
このあたりには「東田端まちづくり協議会」という住民組織があって、公園の環境整備や沿道の花壇やプランターの管理など、住民が気持ちよく過ごせるようなまちづくりを行っています。
その取組みのひとつが「鉄道八景」の整備計画。
僕が入社する前に当社がまちづくり協議会にも関わっていて、その時に始まったプログラムのようです。
まだ進行中のプログラムですが、その一部を紹介したいと思います。
東田端まちづくり協議会は、東京都北区で唯一認定を受けているまちづくり協議会です。
発足以後、環境美化活動やイベント開催など、様々な活動をしています。
東田端mナチづくり協議会ホームページ「東田端まちネット」
その活動のひとつが「鉄道八景」の創出です。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、田端駅とお隣の尾久駅の間には大規模な車両基地があります。
加えて、たくさんの種類の鉄道車両を駅付近から眺められることで有名な場所でもあります。
また、営業線と基地内を結ぶための線路があったり、地区の中には鉄道に係る施設がたくさん。
これに因んで、「東田端レールパーク型まちづくり構想」なるものを打ち立てています。
その一つの取り組みが「鉄道八景」なのです。
地域のみんなで、地域に根差した風景を創っていこうという趣旨のようです。
「八景」の考え方は多々あるようなのですが、東田端では江戸後期に一般化していった8題「夜雨(やう)」「晩鐘(ばんしょう)」「落雁(らくがん)」「晴嵐(せいらん)」「帰帆(きはん)」「夕照(せきしょう)」「暮雪(ぼせつ)」「秋月(しゅうげつ)」をテーマにしています。
そして現在、東田端では2か所の整備が行われました。
ただ、ひとつは都市計画道路の拡幅工事のために、現在は見ることができません…。
もうひとつが「与美夕照」と名付けられたガード下のアート。
近隣の小学生の絵を基にして、デザイナーさんと協議会の方、学生ボランティアが作り上げたものです。
また付近の公園には「玉石」なるものが…。
これらも、近隣の住民が「玉石アート」をつくり、公園の壁面に埋め込まれてつくられたものです。
近くには鉄道車輪のオブジェクトもあり、こどもたちの格好の遊び場になっています。
住民が参加しながら街の風景を創っていき、意識が向いていくというのは素晴らしいことだと思います。
なかなかこうした取り組みを継続していくのは難しいことだと思いますが、後世につながり、まちづくりの輪が広がり、その質がどんどん高まって行ってほしいな、と思っています。
27 Jun, 2012 | take_A
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