川紀行(コッツウォルズ)

今回はイギリスの田舎コッツウォルズ地方の小さな村と小川です.
コッツウォルズはイングランドの中央部に広がる丘陵地帯.羊の丘という意味のとおり、羊毛の交易で栄えた地域で、「ライムストーン」と呼ばれる蜂蜜色の色合いの石灰岩を使った建物が特徴的な景観を呈しています.
訪れたきっかけは小さな旅雑誌で幾つかの写真を見たこと.中でも印象的だったのがこの橋の風景.雑誌の写真では橋の中ほどの階段のところでブリキのバケツで水を汲んでいる老人の姿がありました.
null
細かな場所の記載は無かったためこの場所を探し出すのにも苦労しました.しかし、まぁそのおかげで、楽しいことも一杯.

旅のベースとする宿は、Bibury(バイブリー)という小さな村のスワンホテルと決めていたのですが、先ずこの村にたどり着くのに一苦労.
かのシェークスピアの生誕地であるストラドフォード・アポン・エイボンの水辺を見てタクシーで向かうことにしたのですが、発音が悪いのかバイブリーと言っても全然分かってくれない.しばらく走ったところで、道路脇に車を停めて、トランクからすごく大きな道路地図帳みたいなのを取り出して本格的に調べ始める.で、ようやく見つけて「オォ.ビブリー」とかなんとかぬかしやがる.帰国してからも色々調べたけど、絶対にビブリーじゃなくてバイブリーのはずだ.でこれがようやくたどり着いたバイブリーのスワンホテル.ライムストーンの外壁にツタがからまりなかなかのものでしょう.
null
ホテルの前にはコルン川という小川が流れていて、滞在中毎早朝の散歩でバイブリーの水辺を堪能しました.
null null
null null
日中は、近くの村々への小旅行.ボートン・オンザ・ウォーターはこの辺りでは一番観光客の訪れるまち.ウィンドラッシュ川と小さな水路がたくさん流れていて、コッツウォルズのベニスと呼ばれているとか(水路の成り立ちも異なるし、ただ水路がたくさんあればベニスにすれば良いというものではないのですが).中心部は観光客であふれていますが、少しまち外れまで足を延ばすと落ち着いた水辺の景観が楽しめます.
null null
null null
null null
ボートン・オンザ・ウォーターへは、時刻表を片手にバイブリーから路線バスで行ったのですが、予定していた帰りのバスがなぜか無い.2日に1便とかで本日は無し.帰りは仕方なくタクシーを呼んでもらいました.
こんな小旅行の途上で偶然見つけた川(道?)の風景.なんと、道路がそのまま小川を突っ切っている.確かにこの位の水位であれば車は問題なく渡れる.しかし、歩く方はそうはいかない.そのため隣に一応橋は架かっている.上下流を見渡すと水際は基本ソフトショルダー.水辺に建つライムストーンの建物がまた良い.旅の途上で見つけた素朴で味わい深い、掘り出し物の川の風景でした.
null null
最終日は、旅のきっかけとなった橋の風景を求めての探索.イーストリーチという村のあたりと検討はつけていたのでタクシーでその地を目指す.しかし、途中にも色々と気になる風景が車窓に広がり、そのたびにタクシーを停めてはの繰り返し.
null null
ようやくどうにか目的の橋にはたどり着くことができました.
null
帰国後調べてみるとリーチ川という川らしいのですが橋の名前は分かりませんでした(ご存知の方がいらっしゃいましたらお教えください).
 




17 Jul, 2012 | 1ten



Share

« Prev item - Next Item »
---------------------------------------------

Comments


No comments yet. You can be the first!



Leave comment

このアイテムは閲覧専用です。コメントの投稿、投票はできません。