川紀行(ルツェルン・ロイス川)
スイスの古都ルツェルンのロイス川です.
ここには、1333年に架橋されたヨーロッパで最古の屋根付き木造橋があり、一度訪れてみたいと思っていました.
橋の名前はカペル橋です.
しかし、カペル橋は、1993年の火災で橋の大部分と、橋の屋根の梁に掲げられていたルツェルンの歴史などを描いた板絵の殆どが焼けてしましました.
火災のニュースは知りませんでしたが、すぐに再建されたというニュースを聞き、この機会にと思い訪ねてみることにしました.
カペル橋は火災後の修復ということで、まだ白木の新しいところと、焼け残った部分を活かしたと思われる年代物の木材が混在しています.
橋も見ごたえがありますが、やはり橋の景観を楽しむ水辺の設えが良いですね.
橋のたもとには、仮設の屋台などが立ち並びちょっとしたマーケットのようになっていました.
これらの店を冷やかしながらそぞろ歩きを楽しむと、水辺のいたるところにワインや食事を楽しむテーブルやベンチがある.
そして水際には殆どフェンスが無いのが良い.写真のフェンスなんか転落防止としての機能はほんの気休めで、川の流れ自体は、雨上がりということもあって結構速かったにも関わらず、「水辺ですよ」という注意喚起に徹しているのが潔い.
こんな気持ちの良い水辺を歩きながら、ロイス川が流れ出しているルツェルン湖にまで足を延ばすと湖の周りも洒落たプロムナードになっている.
湖の少し奥まった静かなところには、個人の別荘でしょうか、水辺のコテージが建っている.コテージは当たり前のように桟橋を持っていて、カヌーを楽しんでいる(うらやましい限り).
ロイス川には実はもう1橋、カペル橋の少し下流に屋根付木造橋があります.橋の名前はシュプロイヤー橋.この橋は橋の袂に水車小屋があったりして、これはこれでまた渋いです.
最後の写真は、高台のレストランからのルツェルン湖とロイス川の全景です.
28 Jun, 2012 | 1ten
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