川紀行(ポルト・ドウロ川)

今回はポルトガルの古都ポルトです.
ドウロ川の両岸の丘に形成された、坂の多いまちです.
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川と街並みが一体となった感じの良いまちです.
何が良いのか、ポートワインを飲みながら考えてみました.

恐らく、川のスケール感が良いのでしょう.両岸が一体となるような街中の小さな川のスケールではなく、かと言って、両岸が全然別個のものになるスケールでもない.パリのセーヌの場合は、河川景観としての街並みは殆ど川沿い一皮のためあのスケールで良いのでしょうが、ポルトの場合は、川沿いの丘も含めた斜面の家並みも河川景観の重要な歩イントのため、もう少し広いこの位の川幅が適切なのでしょう.
右岸側は旧市街で歴史的な街並みが川沿いにも展開しています.川面に浮かんでいるちょっと変わった船は、らベーロと呼ばれるポートワインを運んで行き来した船.現在は観光用だそうです.
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左岸側は洒落た雰囲気の比較的新しい水辺が整備されています.
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ドウロ川を巡るクルーズがあります.ドウロ川には見ごたえのある橋が多く架かっていて、川から見上げる橋の眺めもなかなかです.
クルーズの順路に沿って順に紹介すると、先ずはクルーズ乗り場のある、ドン・ルイス1世橋.2段の橋になっていて、下段は、人専用の両岸を結ぶ橋です.エッフェルの弟子のテオフィロ・セイリグの設計です.続いて見えてくるのが、イン・ファンテ橋.そのさらに上流には、エッフェル設計の鉄道橋のマリア・ピア橋(現在は直ぐ上流のサン・ジョアン橋に役目を譲り使われていません).1877年完成ですから、かのエッフェル塔(1889年完成)よりも先輩です.その先に見えるのが、サン・ジョアン橋.マリア・ピア橋と対比的にきわめてスレンダーで繊細な橋です.ここでクルーズはUターンに、これらの橋の下をもう一度くぐり、河口近くのアラビダ橋を見て戻ってきます.
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50分たらずのクルーズですが橋マニアにはたまらない中身の濃いクルーズです.
もちろん、両岸の街並みの眺めも最高です.実は、隠れた見所の橋がもう一つあります.それは、ドン・ルイス1世橋の袂に残っている、かつての吊り橋の基礎部です.
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ポルトのお宿は、例によって、ドウロ川沿いのドン・ルイス1世橋が眺められる部屋を予約.お決まりの部屋からの眺めが下の写真です.
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26 Oct, 2012 | 1ten



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